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2017年11月15日 (水)

あらためて読み解く

 「立法趣旨で読み解く組織再編税制・グループ法人税制」と、
 「組織再編税制をあらためて読み解く」はコペルニクスの書です。

 完璧な条文が作られているという前提の下に、
 条文に書かれた多様な要件で再編税制を語る人達。
 聖書の一字一句を神の声として語る人達と同じです。

 しかし、
 法律は、その法律を必要とした
 立法趣旨で語るべきモノであって、
 税法に限らず、それが法律解釈の常識です。

 本書の中の
 任意の3行を取り出しても、
 そこには条文の決まり事の紹介ではなく、
 常に「なぜ」という理屈が登場します。
 ―――――――――――
 税理士のための百箇条
 第80回 税理士は何を学ぶべきか

 しかし、全ての決まり事の前提には、それが守ろうとしている保護法益(立法趣旨)があり、それを実現する為の理屈がある。仮に、定期同額給与なら利益調整の防止であり、組織再編成税制なら簿価承継した含み損益の利用の防止だ。保護法益を理解するからこそ、条文や通達に定められた決まり事の解釈が可能になり、その決まり事の有効範囲や限界を知ることができる。

 そのことは立法作業を考えてみれば明らかだろう。法律で守ろうとする保護法益、つまり、立法趣旨が想定され、それを実現する為の理屈が構築され、それが決まり事として条文化される。だから、これを逆さに遡ることによって制度の趣旨を捉えることが可能になる。それが法律解釈なのだ。

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